深川界隈散策(ふかがわかいわいさんさく)

開催予定イベント

 皆さんは、「深川」って言う場所を知ってますか?
海外から来た人たちには、余り馴染のない地名(場所)なのかもしれません。そんな「深川」を皆さんも一緒に歩いてみませんか?
 首都、東京を流れる川「隅田川」を挟み東側に広がる一帯が、江戸小噺そして江戸時代劇に出てくる、「本所」、「深川」になります。その「深川」は、江戸時代初期に埋立、干拓により現在の形になったと言われています。

そしてその後、時代の流れと共にこの地はこんな特色ある場所に発展して来ました。

1. 近郊の地域から物資を運ぶ為の「水路」の町として発展
 川、運河、掘割による水路の発展により、近郊から物資を運ぶ水上交通の要所になりました。現在もこの地(川、運河、掘割)には、150を超える橋が架かっていて、それぞれの形状に特色が有り橋巡りを楽しむ人も多くいます。
(代表的な橋:新大橋、清洲橋、永代橋等)

小名木川運河

2.寺社仏閣の町としての発展
 昔から日本の家屋の殆どが木造建築であり、火災による被害が沢山ありました。江戸時代にあった大火の後、被害分散の目的で江戸の中心部にあった多くの寺院がこの地に移転して来たことにより、寺社を中心とした町として発展してきました。寺社ごとに歴史が有り、その生い立ちを知る事も楽しい寺社巡りになると思います。
(代表的寺院:亀戸天神社、富岡八幡宮、深川不動尊,霊巖寺、永代寺等)

富岡八幡宮

3.材木問屋の町として発展
 江戸の街の急速な発展により、様々な建築が必要となり、その基礎となる木材の需要が盛んとなりました。その結果として建設場所に隣接した場所に、貯木場、製材所、木材を保管取引する場所が必要となり、海水と川の水が混じり合い貯木に適し、広大な土地の確保が可能な「深川」が発展して来ました。又、それに付随して建築業(大工)が集合して住む町が出来、昔の地名には、大工町の地名が多く残っていました。
(1981年に新木場への移転が有り、木の香漂う深川の趣は少なくなりましたが、未だ大きな材木商のビルは残っていて、昔を懐かしむ事は出来るのかも?)

材木商の町

4.風流な文化の街としての発展
 下町の風流を楽しむ人たちがこの地に移り住み発展して来ました。俳人、松尾芭蕉が晩年に住み、この地から「奥の細道」に旅立っていて、俳句の街として知られています。 (参考:芭蕉庵、芭蕉稲荷、俳句の小道)また、探検家であり実測により日本地図編纂した、間宮林蔵が暮らした街としても知られています。彼は、間宮海峡の発見により、世界地図に載るただ一人の日本人として有名です。
 門前仲町には他に木場の材木商を中心とする財閥達が通う花柳界が発展して、辰巳芸者(粋で気風の良さで知られる)で栄えていました。現在本来の姿は見ることはできなくなりましたが、割烹、小料理屋、居酒屋等の小粋で美味しい料理店が沢山有り夜は風情と料理が楽しめる場所です。自分のお気に入りの店が見つかると思います。

芭蕉記念館 松尾芭蕉像

5.Coffee, Wine, Beer 作りの街
 最近では、ブルーボトルを筆頭にオーストラリア、ニュージーランドのコーヒーショップ等が数多く出店していて、コーヒー街としても知られ、また、都内始めてのワイン醸造所、そして地ビールの店が出来た事も大きな話題になっています。勿論。日本酒の立ち飲み店も復活していて楽しい街になっています。酒好きな人は飲み歩きも出来ますよ

ブルーボトルコーヒー店内

上記のように江戸情緒を残しながらも現代の町に生まれ変わりつつある深川界隈をその町で生まれ育ったボランティア皆さんの案内で散策します。
開催日:近日中開催(コロナの状況による)
集合時間等:未定
所要時間:4時間
散策予定コース
現地集合→地下鉄清澄白川駅付近→小名木川運河→芭蕉記念館→大相撲部屋見学→江戸深川資料館→ブルーボトルコーヒー→富岡八幡宮→深川不動→料亭街